マリア様!
「待ってよ、マリアちゃん」
「マリアちゃん言うな!」
「いいじゃん、マリアちゃん」
「全然良くな…
…って、あんた何してんのよ!」
「ん?」
「ん?っじゃない!」
突然、左手に温もりを感じたかと思うと…
私と彼の影が、仲良さげに繋がっていたのだ。
周りには、まだたくさんの生徒の姿があって…
「離しなさい、汚らわしい!」
「ん~?聞こえなーい」
「な…っ!」
「うわっ、照れてんの?マリアちゃん可愛いー」
「て、照れてないわよ!」
ダメだ。
めちゃくちゃこいつのペースにのまれてる。
このままじゃ、本当に仲良く買い物いくはめになっちゃうじゃない。
どうすれば…
っなんて、悶々と考えていると…
パシャッ
「!?」
突然、耳元でシャッター音が鳴り響いた。