マリア様!



「待ってよ、マリアちゃん」

「マリアちゃん言うな!」

「いいじゃん、マリアちゃん」

「全然良くな…



…って、あんた何してんのよ!」

「ん?」

「ん?っじゃない!」

突然、左手に温もりを感じたかと思うと…



私と彼の影が、仲良さげに繋がっていたのだ。

周りには、まだたくさんの生徒の姿があって…



「離しなさい、汚らわしい!」

「ん~?聞こえなーい」

「な…っ!」

「うわっ、照れてんの?マリアちゃん可愛いー」

「て、照れてないわよ!」



ダメだ。

めちゃくちゃこいつのペースにのまれてる。

このままじゃ、本当に仲良く買い物いくはめになっちゃうじゃない。

どうすれば…



っなんて、悶々と考えていると…






パシャッ



「!?」

突然、耳元でシャッター音が鳴り響いた。


< 28 / 32 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop