他校の王子に恋愛中
しかもこの前の陸上大会でも優勝してたし…。
そんな彼を好きになったのは間違い?
でも、彼が私の存在を知らなくても、私は諦めたくないのです。
「そういえばさ、なんで咲ちゃんはその男の子のこと好きになったの?てか、どこで出会ったの?私全然聞いてなーい」
「えっとね、美咲君とは通ってる電車が一緒なの。最初はかっこいいなぁくらいしか思ってなかったんだけどね、部活で夜遅くなった時に酔っ払いに絡まれてる所を助けてもらったのが好きになったきっかけかな」
あの時の美咲君、超かっこよかったの!
たぶん美咲君は忘れてるんだろうなぁ〜。
「じゃあ話したことないわけじゃないじゃん!脈ありだよ〜」
「こら沙津季!そーやって咲子を調子に乗らせない!」
「別に乗らないよ!まっちゃんに何言われても諦めたくないもん!」
もう、失礼しちゃうな。
でもまっちゃんはたぶん、私に諦めさせたいのは本気じゃないと思う。
私をからかいたいだけだよ〜。