エデンの林檎
「じゃあ、私もう帰るねバイバイ。
仕事頑張って。」
「ありがと。バイバイ。」
私は手を振って栞をその場で見送った。
そして職員室に行くため松本君を探すと
教室を出ようとしていた。
私は慌てて松本君を呼び止める。
「ま、松本君っ!!どこ行くの??」
「いや、どこって…」
そう言うと松本君は
パシッと私の手首を持って歩き出した。
どういうこと??
私の頭は軽く混乱している。
「行くんだろ??」
えっ??
「職員室。本郷のとこ。」
あっ、そっか。
私は思わず拍子抜けしてしまった。