俺と君の現実論

「いったぁ…。何すん、」

「黙れ」


ダンッ、と倒れた害虫女の顔のすぐ横を足で勢いよく踏んだハルキ。

ギリギリのところだからだろう。害虫女の顔も青褪めているのがわかった。


「きゅーさんが、浮気?…バカですねえ。そんなこと、あるわけないじゃないですか。
そもそもきゅーさんは私なしじゃ生きられませんし私が離れればすぐ自殺するような人なんですよだからそこが可愛いというなんというかなんにせよあなた如きにきゅーさんを愛することはできない愛せるはずがない当然ですけどとにかく目障りなので消えてくれませんか二度ときゅーさんに近づかないでいただきたいもっともきゅーさんはあなたたちを只の害虫としか見ていないですがねザマァみやがれってんですこのケバクサぺちゃまる共がこのままここで踏み潰してやりましょうかええいっそのこともう二度と人前に出られなくなるくらいぐちゃぐちゃにしてねはははははははは」

「ひっ…」


棒読みに笑い見据えるハルキに害虫女はさらに青褪めていく。

でもまあ、自業自得でしょ。

俺があんたらと浮気するわけないっつの。
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