俺と君の現実論

「それと、私は彼の『彼女』でも『飼い主』でもありません。
『嫁』です!」

「ぶふうッ」


ちょっと待っていきなり何言ってんのこの子っ。ふんぞりかえってる場合じゃないでしょ!

しかしあの害虫女共にはそれに言葉を返す気力もないらしい。

「散れ」冷たく言い放つハルキから逃げるように害虫共は去っていった。


「はる「きゅーさん」

「は、はい」

「私がこの前言ったこと、覚えていますか」


この前言ったこと。
おそらくこの浮気(していない)騒動に関連していることだろうから、ええっと…。


『はい?何を今更。憎めないほどあなたを愛していますし、浮気しようものなら浮気相手の女をまず踏み潰してやりますが?』


「あ」

「…今回はあなたが浮気していないというので踏まないでおいてあげました」


なるほど、ね。
そういうことか。
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