スイートで意地悪な彼
え?




そう言いながら 小さな箱を手の上にのせた




私が動かないから その箱を開け
ダイヤモンドの指輪を 私の左薬指にはめる




「アイツにこれ頼んだら ”酷い“って言われた。俺の事 好きだったらしい。」




やっぱり そうなんだ



「でも アイツはデザインの才能がある。だから どーしてもって頼んだら・・   一度で良いから 腕組んで歩きたいって。」





私が見たのは その時だったんだ





「駅も違うし 会わないだろうと思ってた。もし 見つかったら指輪が出来るまで アイツの事は言わない約束をした。」





「デザインとか いろいろ決めてて メールに気付かなかった。そして    後悔した。」










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