キモチを伝える
「…うぅ…ひっく」

「あ…ごめん……嫌だったよな…」

ぎゅっ

「い、嫌じゃないよ…んっく……嫌じゃない。」

「っ!…か……彩音…?」

「っく…やっと、言ってくれた…」

「お前、相変わらずだな。」

「なに?」

「相変わらず…可愛いな……って//」

「ふふww」

「涙は収まったか?」

「うん、ありがとう……」

「んで?」

「ん?」

「お答えは?」


そう聞く彼は、すごく意地悪そうな顔をしている。


「そ、それはさ…//」

「じゃあ、かーえろ。」

スタスタ…


え、このままじゃ行っちゃうじゃん!…

キモチ…伝えなきゃ!!!


「好きっ」


そう言ったら、彼は止まってこっちを向いた。


「なんか、言った?」


また、意地悪な顔をしてる…



「…わ、私も……私も!あなたが…坂本弘樹が好きです、大好きっっ///」


恥ずかしいとか関係なかった

とにかくキモチを伝えたい

自分の気持ちを率直に

だけど、少し経つと、

やっぱり恥ずかしくて下を向いてしまった


「彩音。」

上から、声がする…

顔を上げると、

また、優しい口付けをしてくれた。

「行こうw」

そう言った彼の手を繋いだ。
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