キモチを伝える
「はぁ…」
「お帰り、彩音。」
「あ、お母さん…ただいま。」
「大丈夫?」
「ちょっと部屋行くね…」
「う、うん…」
また、心配かけてるや…
親には心配させたくないのに。
部屋に入り、
携帯を手に取って、ベットに寝転ぶ。
「はぁ…」
あれ、またため息が。
でも今はそれしか出ないよ…
「どーしよ…」
ピッ
「なんなのさ…全く。」
ただ送信ボタン押すだけなのに
『幼馴染み辞めます。』
その一文を送るだけなのに…
なのに勇気が出ない。
怖くて、辛くて、悲しくて…
寂しくて、嫌で、でもやっぱり辛さには勝てなくて。
「私なんか…私なんか…大っ嫌い……」
そう言った瞬間、
頬に涙が伝った。
なぜか、涙が溢れた…