泪
父の遺産ともともとの成績のよさでオレは近所で有名な大学に推薦で入った。
正直、父親が立派な職についたことを見たことがなくて遺産にたいした期待なんてしてなかったのだが。
内職でもしてたのだろうか。
生物科に入ったオレは高校と同じように過ごしていた。
寮に入り、教授から渡されたレポートや課題を淡々とこなす日々。
そんななんの期待も希望も、かといって人生に絶望もせず腐るような日々を送っていたある日。
オレは、彼女と出会ったんだ。