泪
「お前神崎のこと好きなの?」
まるで今日の朝飯の内容を聞くかのようにナチュラルな言葉だった。
俺はその時食っていた唐揚げおにぎりを思わず吐き出す。
「ガハッ…ゴホ」
「ん、」
差し出された茶を飲み呼吸を整える。
「はぁ?!おい北見、なんでそうなんだよ!結海は幼馴染み!」
「ヘー。でもさ、お前が神崎を見てる目、完全に恋してますー的な目だったけど?」
「んなわけねぇだろ!北見こそ最近凪原といい感じじゃねぇか!どうなんだよお前は」