昴はもう一度微笑んで、口を開く。


「……オレも、君が大好きだ。ずっと、君だけを愛している」


『……私もよ。あなただけを愛しているわ』


結海は笑って、今度こそ海の蒼に消えていく。

『さようなら…昴』

「さようなら…結海」


最後の泪が1滴、海に落ちて消えた。
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