泪
「これで全員か?」
「いや、まだ言いだしっぺが来てない」
と、その時丁度よく言いだしっっぺの声がした。
遅れてやってきた水谷はなぜかパンパンに膨れ上がったリュックを二つ提げている。
「わりぃ!遅くなった!!」
大声をあげて昴のところに来る水谷。
自然と集まってくる視線に、昴は居たたまれなくなった。
「みんな集まったな!」
「お前で最後だ」
「う、おお...。た、滝さん来たんすか」
「顧問に承諾を得たからな」