記憶を失くしたわがまま彼♡
*one*
美緒side
あれから、風斗くんは本当に話しかけてくれない………
それどころか、完全に避けられてる。
本当に私の事はどうでも良かったのかな?
「はぁ…………」
今日もまたため息。
「美緒?元気だして!!絶対なんかあったんだよ!!」
こんな私を励ましてくれる愛香。
本当にいい友達をもって良かった。
「ありがとう。でも多分小学生の時は、気まぐれだったんだよ…………」
うん。きっとそう。
「そんな事ないよ!!私が言ってあげる!!」
「いいよ!いいよ!そんな…………」
愛香にまで迷惑かけられない………
「そろそろ、帰ろっか?」
愛香は、まだ何かいいたそうだったけど、私はそれを遮った。