記憶を失くしたわがまま彼♡
美緒side
私は今、教室で部活中の尚人くんを待っていた。
そして、一通のメールが来た。
“尚人くん”
本文
待たせてごめんな。
今、行くから。
という内容だった。
別にメールしなくてもいいのに、わざわざメールをしてくれるところが優しい。
私は、尚人くんにどんどん惹かれて行ってると思う。
そして、尚人くんがダッシュで教室に来た。
「わりぃ、待たせて」
「ゆっくりでよかったのに…走ってきてくれてありがとうね」
そう笑顔で返すと、
「じゃあ、帰ろうか?」
と軽く肩を抱いてくれた。