記憶を失くしたわがまま彼♡
どうしようと考えていると
「美緒。頑張ろうな。」
「尚人くん………」
「どうした。元気なくないか?」
「だって……私、走れない……」
「俺は美緒と走れるのは嬉しいけどな」
「それは、私だってそうだけど……」
「ま、なんかあったら俺んとこ来いよ?」
「うん…ありがとうね。」
そう言ったところで視線を感じた。
「あー、私は美緒と違って本当に走れないのに、ノロケは帰ってからにしてくれます?」
愛香が、ものすごい形相で、怒ってしまった。