記憶を失くしたわがまま彼♡
「私には、尚人くんがいるし…それに、今の方が皆にとっていいから……」
「美緒……本当にそれで、いいの?」
「うん……」
「分かった……」
「ありがとう…じゃあ、この事はなかった事にね‼︎」
と言って教室へ戻った。
教室に入ると
「美緒」
「尚人くん…おはよう…」
「おはよう、大丈夫か?ごめん、昨日委員で付き添いできなくて……」
そんな事気にしてくれている所も優しい……
私にはこんなに優しい彼氏がいる
だから、4年前の恋とはさよならしないとね……
「うん‼︎ありがとう」
私は出来るだけ笑顔で振舞った。
尚人くんは、少し顔が曇ったけど、またいつもの笑顔になって
「そっか、なら良かった。」
と言ってくれた。