輝く世界
倒し終えたラクは 109へ向かおうとするが、サキの姿がない。
「あいつ、どこ行ったんだ?
まあいいか」
と、構わず行こうとすると
「やっと、倒せたぁ」
サキがいきなりラクの目の前に現れた。
「うおっ!お前どこ行ってたんだ?」
いきなり姿を現したサキにラクはかなりびっくりしていた。
「どこって…
ノイズと戦う時は別次元に
強制的に移動させられるんだよ?」
「?
でも戦ってる時は
お前の姿は見えなかったぞ?」
ラクはノイズと戦ってる時必死で戦っていたのでわからなかったがよくよく考えたらサキの姿がなかったのを疑問に思いだした。
「んー…細かいことは
よくわかんないやw
でも一応同じノイズだから
ラクが倒すと私のほうのノイズも
消滅するの。」
『そうなのか…
倒すのを待っててもいいけど
体力持たないな』とラクは思った。
「まあ壁無くなったみたいだし
早く行こ。」
右手のタイマーは10分を切っていた。
「じゃあ…行くか。」
………
109に辿り着いた瞬間右手のタイマーが消えた。ミッションクリアだ。
クリアした瞬間、
『こんなミッションクリアして当たり前だしwでもあんたらはここで消えるけどねw』とどこからか声が聞こえた。
その時、熊ノイズが二体出てきた。
「くっそ、またあれかよ…」
ネクは苦戦した熊ノイズが二体も出てきた事に顔を歪ませた。
すると、
「今度は私を意識しながら戦ってみて!」
サキは言った。
「はぁ?あんなの二体もいたら
お前の事なんか意識してられっか!」
「いいから!私とラクが別の空間にいてもラクが私のほうのノイズを倒す事もできるし、私がラクのほうのノイズを倒す事だってできるの。」
「!?」
「だから、ラクがノイズを仰け反らせれば私のほうのノイズも仰け反るの。
バトルが始まったら3秒後に仰け反らせるからあとはお願い!」
「わかった!足…ひっぱんなよ?」
「うん!」
熊ノイズは前方と後方にいて
ラクは囲まれていた。
「嫌な配置だなぁ…3秒もいけるか?
てか、どっちの熊だよ!
あいつ二体いるの忘れてねぇか?!」
とりあえず3秒間で二体の姿が確認できる位置に移動する。
『3…2…1……どっちだ!?』とラクはノイズを見た。
すると二体とも仰け反っているではないか。
すぐに間合いに入り剣のバッジを握り、二体を斬りつけた。
「今回は無傷で勝てた………
……って最初の熊ノイズの時あいつ何してたんだよ!?」
ラクはサキが強いのか、そうでもないのかがわからなくなった。
元の109に戻ったラク。
やはりサキはあとから出てくる。
『タイムラグがあるのか…』と考えた。
「こんなミッションクリアして当たり前…か。
明日からもっと難しくなるんだろうな…。私消滅したくないよ…」
サキは悲しげな顔をしながら言い終わった後、ケータイを見た。
ラクは今日を振り返って…
『なんなんだ?なんなんだ、これ!?
なんでこんな事に巻き込まれてるんだ?
消滅とかノイズとか…一体なんなんだよ……!』と頭を抱えて考えていた。
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