薬指の嘘†
#1 再会



「大きくなったらお兄ちゃんとけっこんする!」


「本当?じゃあ弥音の好きな指輪買ってやるよ。」


いきなり抱きついた私を優しく抱き止めて、海斗お兄ちゃんは私の手を引く。


「ゆびわ...?」


「そう、結婚するってことは弥音は俺からもらった指輪してないといけないの。」


連れて来られたバザーのお店。


店頭にはビーズの指輪がたくさん並んでいた。



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