薬指の嘘†



~*~*~


「弥音、弥音!早く起きなさい!」


まだぼんやりとする脳にお母さんの声が響く。


無理、起きれない...。


「弥音!今日から大学生でしょ!」


ばんっ、と部屋のドアを開けられて告げられた言葉に私もがばっと起き上がる。


「そうだった!」


今日から大学の講義が始まる。


もう、今までのように身にまとう制服もない。



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