嘘つきなワタシと年下カレシ【完】
『俺たちの間にあるガラスは俺が割る。粉々になるまで叩き割るよ』

 真っ直ぐな愛情。熱すぎる想い。

 佐々君に触れたら、心が火傷してしまいそうだ。

 火傷するってわかってるのに、つい触れてしまう。私は触れてしまった。

 ガラスを割りにきてくれた佐々君を受け入れた。

 無我夢中で佐々君の制服を脱がせ、私も佐々君にスーツを剥がされる。

 ベッドまで大した距離もないのに、ベッドにいくまでの時間が勿体なくて……。

 玄関の床張りで、脱いだ服を下敷きにして横になった。

 こんな後先考えずにスルなんて、何年ぶりだろう。

 全身全霊で、求められるなんて……何年ぶりだろう。


 私は愛されてる。

 佐々君に一心に想われてる。

 直球で、熱くて……強い想い。


 
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