甘い幼馴染に溺愛されて。
私が言ったクラス。
それは自分のクラス。
そう。翔に先に気持ちを言っておかないと。
ちゃんと伝えてから。
「翔?ちょっといい?」
私は翔を廊下に連れ出して空き教室まで連れて行った。
「あのね?翔?」
「・・・うん。分かってるよ?告白のことでしょ?」
「うん・・・。」
翔は優しそうな笑みでこっちを向いている。
「私・・。やっぱり藍のことが好きで・・・。だから翔の気持ちには応えられない・・・。ごめんね?」
翔はその優しそうな笑みを少し歪ませたけど、またいつもの笑顔に戻って、
「・・・分かってたよ?瑠奈がまだ藍のこと好きなことぐらい。俺は瑠奈が幸せならそれでいいから。」
そう言ってくれた。
「ねえ?翔?私なんかを好きになってくれてありがとう。」
そう言うと、すごくうれしそうに笑ってくれて、
「藍が嫌になったら俺んとこおいでよ?俺まだ瑠奈のこと諦めれそうにないから。」
やっぱりやさしいな翔は。
そう言って教室から出て行った。
そして私は藍のクラスに行った。
藍のクラスに行くと、藍はいなくて。
クラスの子に聞くと屋上に行ったて。
私も屋上に向かうと、寝転がっている人が。
「藍・・・。」
近くまで行き顔をのぞく。