【完】恋のキューピットは山田君!
「真実もなにも……あの人とは、ただの
クラスメイト。それだけだよ」
"レオン"と私の関係に、それ以上も以下
もない。──なのに。
「もしかしてレオン君は……百千さんの
愛人!?」
なにを言い出すんだ、彼女たちは。
思わず「は?」と言ってしまった私と、
ハッとしたような表情を浮かべる彼女た
ち。
あれ、なんだろう。
なんだかとんでもない勘違いをされてる
気がするのは気のせい?
「あのー……?」
「大丈夫!私たち、絶対に大川先輩には
言いませんから!」
え、なんでここで先輩が出てくんの。
「百千さん、先輩とレオン君の間で揺れ
動いているのですね……!そりゃ、あん
なお麗しい二人に迫られては、揺れてし
まいますよね」