【完】恋のキューピットは山田君!
「ちょっと、何の話……」
「なんと素晴らしい三角関係!オイシイ
展開すぎてヨダレが……」
そう言いながらじゅるりとヨダレを啜っ
た女子部員。
「私たちは百千さんがどちらを選んでも
、祝福しますからね!」
そうキラキラとした一点の曇りもない眼
差しに。
「……っ人の話を聞きなさい!」
と叫んだのだった……。
「おい美姫ー、いつまで拗ねてんだよ」
夜。
無言で雑誌を読む私に、だるそうな山田
君の声が聞こえてきた。