【完】恋のキューピットは山田君!
「なんでいきなり不機嫌モードなんだよ
」
そう言う山田君も、無視。
だって今日は山田君のせいで、散々な目
にあったんだもん。このくらいの仕打ち
、妥当でしょ。
つーんとしている私にため息をついた山
田君は、「人間ってわかんねー」なんて
言いながらベッドに寝転がった。
「……怒ってんの?」
「怒ってないと思うの?」
ジロリ、と山田君をにらみあげると、山
田君が唇を尖らせる。
「なんだよ。お前の為なのに。俺が近く
にいれば、お前の恋に協力もしやすいだ
ろ」
「……そんなこと言って、私が慌てるの
見て、楽しんでたくせに」
そう言うと、山田君は苦笑いを浮かべた
。
「だって美姫のリアクション面白いんだ
もん」