【完】恋のキューピットは山田君!
「し、指導って……!調子に乗んないで
よ!私とあんたと、そんなに技術力は変
わらないでしょ!?」
なのになんなのその上から目線!
「だけど美姫さん、集中してないみたい
だから。他の男に気を取られていて、ね
」
そう言うと、じろり、と先輩を見据える
山田君。
先輩は、まだ状況が飲み込めていないら
しく、目をパチパチとさせていた。
「えーと……、どうしたのレオレオ」
因みにレオレオっていうのは、先輩がつ
けた山田君のあだ名。
山田君はかなーり嫌がってたけどね。
「レオレオいつもよりもなんかイケメン
だね!?や、いつもイケメンだけど!今
日はもっとカッコいいよ!」
目をきらきらさせながら、そう騒ぐ先輩
。