【完】恋のキューピットは山田君!
すると、山田君はニヤリと笑って。
「この辺に百千なんてお宅、一軒しかあ
りませんけど?」
なんていったんだ。
「……どういう意味」
「どういうって、そのまんま。俺は美姫
のキューピットなんだから、美姫と暮ら
す。そんなの当たり前だろ?」
知らんがな! 恋のキューピットなんて
存在すら、二次元の存在だと思ってるの
に!
つまり、一緒に住むってこと!?
……あり得ない!
「無理!お母さんも妹も居るし、それに
お父さんだって居るから!」
「無理かどうかなんて、やってみないと
わかんないだろ」
そんなわけない。
やってみる前から、結果なんてわかって
る。