【完】恋のキューピットは山田君!
いつの間にか、部屋に戻ったら、山田君
が居ることが当たり前になってた。
「ねえ、山田君……」
「ん?」
「……もし、私の恋が叶ったら、山田君
はどうなるの……?」
思わずそう訊くと、山田君は驚いたよう
な顔をした。
だけど、すぐに笑って。
「なにお前、もうそんなこと考えてんの
?すげー自信満々じゃん」
だなんて茶化すから、私は山田君に掴み
かかっていた。
「茶化さないで!真剣に答えてよ!」
すると、山田君はスッと真面目な顔にな
って。
「多分……天界に帰ると思う」
「……っ、」
「そしてきっと二度と、美姫とは会わな
い」
……やっぱり。