【完】恋のキューピットは山田君!
まあ、バッグに財布とか入れて、適当に
そこら辺の服に着替えただけだもんね。
だから洋服も、七分丈のカーゴパンツに
、Tシャツとその上に黒いパーカーを羽
織っただけ。
「……でも、大川とのクリスマスの日は
、時間かけてただろ」
何故か、ちょっと不機嫌そうにそう言う
山田君。
山田君、待たされるの嫌いそうなのに、
変なの。
「そりゃ、好きな人に会うんだから少し
は気にするでしょ?」
さすがにこんなラフな格好はしないよ。
「……あっそ。」
「え、なにおこってんの?」
「怒ってねーし!」
いや、怒ってるでしょ。
明らかに怒ってるでしょ。
置いてくぞ!なんて言いながら、階段を
降りていく山田君。