【完】恋のキューピットは山田君!
急に張りきりだした私を、変なものでも
みるかのような視線を向けてくる山田君
。
酷いなあ、山田君。せっかく山田君の為
に言ってるのに。
「だって山田君、今までずっと勉強ばっ
かりだったんでしょ?だった今までの分
も、いっぱい楽しまないと!」
じゃないと損だよ!というと、山田君が
クスッと笑って。
「そうかもな」
と言ったから、私もニッと笑って見せた
。
「じゃあ最初はジェットコースターに行
こっか!」
「おう」
ジェットコースター乗り場まで行くと、
少し長い行列の最後尾に並ぶ。
ワクワクする私に、山田君が笑った。
「すっげー楽しそう。ジェットコースタ
ー、好きなの?」
「うん、好き!というか遊園地自体、す
っごく久しぶりだから……」