【完】恋のキューピットは山田君!




そう不機嫌そうに顔をしかめる山田君。




「いやいや。それなかったら落っこちて
死んじゃうから」

「は?俺が落ちるとかあり得ねーよ。だ
って俺、飛べるし」

「……え?」




と、飛べるの!?


いや、確かに天使って羽があるイメージ
だけど……!



「ちょ、なにそれ見たい!」

「……やだよ。めんどくせーし。つか、
始まるぞ」




そんな山田君の言葉と共に、ゆっくりと
ジェットコースターが動き出して──。




私は、久しぶりに感じるスリルと爽快感
を、味わった。



「──すっごい楽しかったねー!」



ジェットコースターが終わった後、そう
言うと山田君も頷いてくれた。



「また乗りたいな」

「うんっ!乗ろ乗ろ!山田君が乗りたい
モノ、全部乗ろう!」





< 259 / 392 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop