【完】恋のキューピットは山田君!
山田君は、胡座をかいて寛いでる。
「いつの間に、お母さんと美緒に会って
たの!?」
「や、初対面だけど」
はぁ!?
「美姫だって、俺と小さい頃に遊んだ記
憶も、先月一緒に飯を食った記憶もない
だろ」
「ないよ!」
「今日初めて会ったんだから、あるわけ
無いんだよ、そんな記憶」
そんなこと、わかってる。
だけど私が聞きたいのはそんなことじゃ
無くて……。なんでお母さんや美緒が、
山田君を知ってるのかってこと。
「大丈夫、ちょっと記憶操作しただけだ
から」
「……はい?」
キオクソウサ?
……またこの人は、そんな現実ばなれし
た事を言って……。