【完】恋のキューピットは山田君!
「さすがに全部は、1日じゃ無理だろ」
「だったらまた来ればいいよ!」
そう言うと、山田君はちょっと目をみは
って。
それから、なんだか嬉しそうに笑った。
「……また、俺と来てくれんの?」
「うん?山田君が来たいって言うならね
。別に遊園地じゃなくても、他の楽しい
所にも、連れてってあげる!」
「……来れるといいな、また」
どこか遠い目をしてそういう山田君に、
少し、胸の中心がもやもやとした。
それは、来れない可能性もある、って事
なの?
だけど、肯定されるのが怖くて、私は、
訊けなかった。
「とりあえず、お昼食べてから、別の所
に行こうか!」
家を出てきたのがそこまで早い時間帯じ
ゃ無かったから、もうお昼を回ってる。
お腹空いてると、楽しさ半減だしね。