【完】恋のキューピットは山田君!
そうだな、と賛成してくれた山田君と、
近くにあったレストランに入る。
席に案内されると、私達はメニューを開
いた。
「色々あって決められないなぁ……」
メニューを見ながら、そう呟く。
オムライスも美味しそうだし、でもハン
バーグもいいよね……あ、パスタ系でも
いいなぁ。
うーん、と悩んでいると、山田君が頬杖
をつきながら、呆れたように私を見た。
「もう全部頼んじゃえば?」
「いや、それは無理でしょ。」
オムライスとハンバーグとパスタって、
どんだけ食い意地はってる大食い女だよ
私。
ていうかその前に食べられないし。
周りのお客さんにも、絶対「なにこいつ
」的な目で見られちゃうから!
「山田君、適当に返事しないでよね。と
いうか山田君は、もう何食べたいか決ま
ったの?」