【完】恋のキューピットは山田君!
ではごゆっくりどうぞー、と去っていっ
た店員さん。
私はケチャップ片手に、チラッと山田君
を見た。
「ふ、普通にケチャップかけるだけで、
良いよね?」
カップルじゃないし、そういうことしに
来たんじゃないし。
だけど山田君は、怪訝そうにして。
「は?せっかく来たんだから、なんか文
字書けよ」
と言ってきた。
そ、そんなこと言われても……。
「……馬鹿とか悪魔とか、そういうので
いいの?」
「それを食べる俺の身にもなれよ」
……やっぱり駄目だよね。
でも、どうしたらいいの?
書くことなんてないし……。あ、でも別
に文字じゃなくても良いんだよね?