【完】恋のキューピットは山田君!
じゃあ、と山田君のチビキャラを書いて
いく。ついでに天使の羽もくっ付けて、
恋のキューピットのように、弓矢も持た
せた。
「山田君、出来たよ」
「ん。俺も」
二人で、オムライスを交換する。
山田君は私の描いた絵を見ると、少し目
を見開いた。
「これ……俺?」
「そ、そうだよ」
そう言うと、山田君はちょっと笑って。
「ふーん結構上手いじゃん」
なんて言うから、何故か顔が熱くなった
。
顔の熱さを誤魔化すように、山田君が書
いてくれたオムライスに目を落として。
私は思わず、首を傾げてしまった。
「……なに?これ」
そこには、よくわからない暗号みたいな
のが書かれていた。