【完】恋のキューピットは山田君!




「優しくしてくれてありがとう」



遊園地に行きたいって言い出したのも、
本当は私の為でしょう?



ありがとう。



山田君のおかげで、もう本当の本当に、
先輩の事は吹っ切れた気がする。



「……素直にお礼言うとか、美姫らしく
ねーよ」



そう言ってそっぽを向いた山田君の耳が
、赤くなっていたから。



私は少し、笑ってしまった。












「──じゃあ、最後はベタだけど観覧車
で終わりにしよっか!」



それから、色々なアトラクションを楽し
んでいたら、すっかり日が暮れていて。



もう、閉園時間が迫ってきていた。



そう言うと、山田君が怪訝そうな表情を
浮かべる。





< 270 / 392 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop