【完】恋のキューピットは山田君!





ちょっと首を傾げて、そのブルーの瞳で
私を真っ直ぐ見つめてそう言ったから。



「なっ……!?」



多分、私の顔は夕陽よりも真っ赤になっ
てる。



「い、いきなり何言って……!?」

「だって、キスすれば永遠に居られんだ
ろ?」

「それはカップルの話だし!!」

「カップルじゃないと効力ねーの?」



いや知らんけど!

ていうかカップルでさえ、本当に効力が
あるのかは知らんけども!!



ていうか問題はそこじゃないでしょ!?
キスをしようかしまいか迷ってる時点で
可笑しいでしょ!!



あれか?山田君はご乱心なのか?



「ていうか山田君、私と一緒に居たいの
?」



違うよね?

山田君に限って、そんなことはないと思
うけど──。





< 272 / 392 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop