【完】恋のキューピットは山田君!
ちょっと首を傾げて、そのブルーの瞳で
私を真っ直ぐ見つめてそう言ったから。
「なっ……!?」
多分、私の顔は夕陽よりも真っ赤になっ
てる。
「い、いきなり何言って……!?」
「だって、キスすれば永遠に居られんだ
ろ?」
「それはカップルの話だし!!」
「カップルじゃないと効力ねーの?」
いや知らんけど!
ていうかカップルでさえ、本当に効力が
あるのかは知らんけども!!
ていうか問題はそこじゃないでしょ!?
キスをしようかしまいか迷ってる時点で
可笑しいでしょ!!
あれか?山田君はご乱心なのか?
「ていうか山田君、私と一緒に居たいの
?」
違うよね?
山田君に限って、そんなことはないと思
うけど──。