【完】恋のキューピットは山田君!
二度目の恋も玉砕確定なの!?
「ねえ愛璃。愛璃って誰かに告白したこ
とある?」
「ぶほっ……!!」
ある日のお昼休み。
教室でお昼を食べてるときに、不意にそ
う愛璃に質問すると、愛璃はお茶を噴き
出した。
更に器官にまで入ったらしく、「ゲホッ
、ゴホッ」とむせている。
「愛璃大丈夫?」
「み、美姫ちんが変なこと言うから……
!」
……失礼な。別に変ではなかろうに。
「ただ、告白したことあるのって訊いた
だけじゃん」
「いやいや、もうそのセリフが美姫ちん
から飛び出してくるだけでビックリ仰天
っていうか……」
そんなに「告白」というワードは、私に
似合わないのだろうか。
ちょっと不満げに愛璃を見てると、愛璃
が、「あ」と声を漏らした。
「……もしかして誰かに告白された?」