【完】恋のキューピットは山田君!
でも……。
もうこの気持ちを隠したまま、山田君と
一緒に居るのは無理かも。
そう思った私は、家に帰ると、ベッドに
座ってケータイを弄ってた山田君の前に
仁王立ちになった。
そんな私に気がついた山田君が、訝しげ
に私を見上げる。
「……いきなりなんだよ?」
「あのね……、私、好きな人が出来た」
「……かも。」と最後に一言付け加えて
、俯く。最後の"かも"は絶対要らなかっ
たよ私の意気地無し!!
すると山田君は、不思議そうに首を傾け
て。
「んなの、知ってるけど?」
と、何いってんのお前的なノリで言われ
た。
……え。
「ええぇ!?しってんの!?」