【完】恋のキューピットは山田君!





ちょっと目を伏せて、その時の事を思い
出してるのか、切なげに微笑んだまゆり
さん。



「その時はまだ付き合って無かったんだ
けど……ほら、いっくんて鈍いし……。
でもあんまりにもいっくんが美姫さんの
名前を口にするから、焦っちゃって」



それで告白したんです、とまゆりさん。



そんな心配なんて全然要らなかったのに
。先輩は私の事、女の子として意識した
事なんて無いんだから。



「でも一回目はフラれちゃった」

「えっ!?」



フラれたの!?

先輩、こんなに可愛い子を、フッたの!
? 馬鹿なんじゃないのあの人。



「俺、そういうのわかんないって言われ
ちゃって……小さいときからずっと一緒
だったからそう言う風に見れないって言
われちゃったんです」

「そうだったんですか……」

「でもやっぱり諦められなくて、頑張っ
てアプローチしたら、漸くいっくんも受
け入れてくれたんです」



えへへっ、とすごく幸せそうに笑うまゆ
りさん。






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