【完】恋のキューピットは山田君!





好きだなんて……言えない。



「美姫さん、後悔するのだけは駄目です
よ」



後悔……かぁ。


後悔するのは嫌だな。だってあとで絶対
未練残るもん。



あと、一回だけ。


一回だけ、伝えてみようか。それできっ
ぱりフラれてしまおう。



そんで……多分山田君の任務は失敗にな
っちゃうんだろうけど、山田君にはもう
、天界に帰って貰う。



大丈夫、寂しくない。



山田君が居なくなっても、ただ前の、元
通りの日常に戻るだけ。



ただ、それだけだ。



「まゆりさん、ありがとうございます!
……最後のひと足掻き、してきますね」



そう言うと、まゆりさんは嬉しそうに笑
って、「応援してます!」と言ってくれ
た。





< 312 / 392 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop