【完】恋のキューピットは山田君!





「──山田君、やっぱり好きだよ!」



家に帰って、勢いよく部屋に入った私は
、その勢いのままそう言った。



山田君の目が、大きく見開かれる。



「……いきなり、何いってんだよ」

「好き!諦めろって言われても無理!だ
って先輩を好きになった時よりも、好き
になっちゃったんだもん!」



好き、好き、好き。


心の奥から、どんどん溢れてくる。



本当に、大好きなの。



「でも、山田君は人と恋は出来ないんで
しょ?どんな罰かは知らないけど、処刑
されちゃうんだよね」



そんなのは嫌だ。



だから──。



「だから……っ、お願い、きっぱりフッ
て!それで山田君には悪いけど……もう
、天界に戻ってほしいの」





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