【完】恋のキューピットは山田君!
驚いて顔を真っ赤にさせる私と、そんな
私にクスリと妖艶に笑って見せる山田君
。
「これでわかった?」
「う……え…?」
これでわかった?なんて言われてももう
、なにがなんだか……。
真っ赤になったまま、何も言えないでい
る私の頬を、そっと撫でた山田君。
「だから、俺も美姫が好きだって言って
るんだけど」
そして、とびっきり甘い声で、そういっ
てくれた。
──え……?
「山田君が……私を、好き?」
「だからそうだっていってんじゃん」
「嘘……」
これ、夢?
都合のいい夢を見てるだけなんじゃない
のかな。