【完】恋のキューピットは山田君!
ありとあらゆる"男"がキラキラして見え
るのだ。
おかげさまで、放課後になる頃には、す
っかり目が疲れていた。
すっかりぐったりする私を、愛璃が不思
議そうに見てきた。
「どうしたの、美姫ちん」
「……パパラッチに襲撃された気分だよ
」
「ふーん?」
愛璃、絶対わかってないでしょ。
いつものように愛璃と駅まで一緒に帰っ
てから、家まで行く。
家に帰ると、やけに満足げな表情の山田
君が私を出迎えた。
「好きな人、見つかったろ?」
「……はぁ?」
「誰かキラキラしてる男が居たろ。それ
がお前が心から愛してる男だ!」