【完】恋のキューピットは山田君!





ぐすっ、と鼻を啜りながら、山田君を見
上げる。



「うん……っ!私も山田君と居たい!」

「──言ったな?」



瞬間、ニヤリと不敵に笑った山田君に、
思わず涙も引っ込む。



え、ちょっと待って。なにその笑顔。



山田君はおろおろする私を見つめてから
、そっと顔を首筋に寄せてきて。



そのまま、ペロッと舐めた。



「……!!」



思わず、硬直する私。


そして山田君の指が、一つずつ、私のシ
ャツのボタンを外し始めたことで、漸く
我に返った。



な、にをしてるんだこの男ー!!



「ややや、やめんかっ!!馬鹿者!!」



慌てて、私のボタンを外す山田君の手を
掴もうとすると、その手を逆に掴まれて
しまった。





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