【完】恋のキューピットは山田君!
「え、そうなの?」
「うん。試しに一回落ちてみるか?」
「おおおお落ちません!!」
なんて事を言うんだ!
試しにの意味がわからない!!
「ほら美姫、エデンの森だぞ」
不意にそう言われて下を見れば、足元い
っぱいに広がる森。
「降りるぞ」
そんな山田君の声と共に、下降し始めた
身体。
やがて地面についた私は、トン、と地面
に降ろされた。
「どう?楽しかった?」
「生きた心地がしなかったよ……」
そんな私にクスクスと笑った山田君は、
私の手を掴む。
「こっち」