【完】恋のキューピットは山田君!
なんて思いながら、大きな窓から見える
、景色を見つめていると。
「美姫……」
後ろから、暖かい温もりに包まれて、そ
れが山田君のモノだと気付く。
こ、こんな所で……。
もし部屋から山田君のお父さんが出てき
たら、気まずい所の騒ぎじゃない。
「は、離れてよ……」
「やだ。やっと美姫とイチャイチャでき
る」
そう言いながら、私の髪に顔を埋めてく
る山田君に、思わず身を捩る。
「な、なにいってんのバカ……」
「……美姫、ありがと」
「え?」
急にお礼を言われるなんて思ってなくて
、目を見開く。
「美姫が止めてくれなかったら、きっと
認めてもらって無かったから。……サン
キュ」