【完】恋のキューピットは山田君!
素直にお礼を言われるのは恥ずかしくて
。……でも、嬉しい。
「俺、ずっと美姫のこと守るから。……
美姫も、ずっと傍に居ろよ?」
「……当たり前じゃん、バカ」
離れろなんて言われても、離れてやんな
いんだから。
そして私達は、触れるだけのキスをした
。
四年後──。
「美姫……」
うとうとと微睡む思考の中、そんな山田
君の声を捉えて、うっすらと瞼を持ち上
げる。
目の前には、私を見つめる山田君の姿が
あった。
あれから四年、山田君は日本で、しっか
り暮らしていた。
ちゃんと働いてるし、マンションに一人
暮らしもしてる。
それに、山田君は今も天使としての力は
失われていない。