【完】恋のキューピットは山田君!
黄色いオムライスに乗っけた赤い言葉は
、"愛してる"。
美姫が解読出来ないことを知っていて、
伝わるはずのない言葉を届けた。
それから、美姫が俺を好きになって。
俺は美姫を好きなのに、突き放した。
だけど美姫は、それでも俺にぶつかって
来たから。
俺はもう、我慢なんか出来なくて。
本能のまま、美姫を手に入れた。
でも──。
「美姫……」
「ん?」
「好きだよ、美姫」
でも、後悔なんてしてない。
美姫を選んだこと、最善の選択だったと
、俺は今でも思ってる。
美姫を手に入れたことに、少しの悔いも
、心残りもない。