【完】恋のキューピットは山田君!
え、給料とかあんの!?
ていうか恋沙汰とかどうでもいいって、
つまり給料が貰えればいいと!?そんな
金の猛者みたいな……。
「ていうかお金が欲しいんだったら、わ
ざわざ中なんて中途半端なランクじゃな
くて、上から選べば良かったのに」
すると、山田君は何故か思いっきり顔を
歪めた。
「あのな、上ランクの仕事を1つ解決す
ると、日本円にして五千万の報酬が貰え
るんだ」
「ごっ……!?」
五千万!?
家一個買えちゃうじゃん!なんて思って
いると、山田君は不意にその顔を深刻そ
うに歪め、
「……それはな、つまりそれほど仕事ク
リアが困難って事なんだよ」
と呻くように呟いた。